王子小劇場を運営する佐藤商事株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:佐藤秀雄)は、株式会社こうゆう(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:高濱正伸)と、王子小劇場の今後 3年間のネーミングライツ(施設命名権)販売について、基本合意しました。
これにより、王子小劇場の愛称は、株式会社こうゆうが展開する学習塾「花まる学習会」の名称を冠し、2016年6月1日から「花まる学習会王子小劇場」となります。
■王子小劇場 芸術監督・北川大輔からのメッセージ
王子小劇場では経営努力の方策の一つとして、10年前から継続して劇場のネーミングライツ(命名権)を販売していました。この10年間ネーミングライツは売れなかったのですが、この2月に王子小劇場の理念に共感してくださった株式会社こうゆう(花まるグループ)様が購入に名乗り出てくださいました。
2016年2月下旬に、株式会社こうゆう(花まるグループ)代表の高濱正伸さんと面会する機会があり、王子小劇場の活動方針や事業内容をお話しました。また、その際に王子小劇場の経営が苦しいこともお伝えしました。高濱様は、若者・若手を応援する王子小劇場の活動方針・事業内容に深く共感してくださり、劇場の経営難を支援したいと申し出てくださいました。その結果として、劇場のネーミングライツ購入(劇場としては販売)に至った次第です。
開館から18年、これまでのべ800近い団体の方に使っていただきました。先に出した今年度の支援会員募集のエントリーにも、多くの反響をいただきました。そして、多数の方にご支援賜ることができました。改めて多くの皆様に支えていただいていること、そしてご期待いただいていることに思いを新たにした次第です。我々はこれまでも、そしてこれからも「たたかう劇場」として挑戦しつづけます。今回の命名権の販売が、また新たなシナジーを産むための一つの契機になるのではないかと考えています。どのようになっていくかの想像が追いついていない部分は多々ありますが、挑戦することを我々は選択しました。
最後に、名前は変わりますが劇場の根本にある活動方針や理念、事業内容等は何一つ変わりません。
このネーミングライツの販売を理由に運営体制が変わることもありません。
これからも若い才能との出会いを大切にしながら、我々が出来る限りの支援を継続してまいります。
才能が芽吹く場所として、そして多くの人が交わるための場所として、劇場はあり続けます。
どうぞ是非とも変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申し上げます。
■王子小劇場 企画発起人・佐藤孝治からのメッセージ
いつも王子小劇場をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。1995年頃、父から「王子駅前にある佐藤電機の店舗と倉庫を立て替えて店舗と住宅にする」という計画を聞きました。その時に見せてもらった設計図の地下部分は「倉庫」と書いてありました。その時「王子駅前の土地に倉庫を創るのはどうなんだろう」と思いました。私は「王子の街に演劇のエネルギーがあったら素敵だな」と思いました。設計図を見た数日後、「この場所に劇場を創るべきだ」と伝え王子に劇場を創るプロジェクトが始動しました。
「いい劇場を創るためには演劇をしなくては」と思い「劇団へらじか旗揚げ公演!」に参加をしました。そこで当時22歳だった玉山悟さん(初代王子小劇場代表・芸術監督)と出逢いました。玉山さんの演劇に向き合う姿を見て「玉山さんにこれから王子に創る劇場の代表をしてもらいたい」とお願いしました。1996年の冬から玉山さんと一緒に動きました。都内の劇場を見学したり、劇場の貸し出しのルールを決めたり、機材を選んだりして、準備を進めて行きました。そして、王子小劇場は1998年の7月1日にオープンしました。
あれから18年が経ちました。現在、王子小劇場は様々な事業に取り組んでおります。若手支援プロジェクト施策として、・重点支援フェスティバル開催(佐藤佐吉ユース演劇祭)・若年層劇団割引制度(スタートダッシュ割引)・他地域劇団支援制度(Meets TOKIO)・主催者指定支援制度(俺がやらなきゃ誰がやる企画)・学生観劇支援事業(スカラシップ)・演出家養成支援事業(ディレクターズワークショップ)・次世代創作者育成支援事業(中高生サマースクール)といった自主事業をおこなっております。地域還元プロジェクトとして・王子落語会(年2回)・シアタープロレス(不定期)・北区民と演劇を作るプロジェクト(北区文化振興財団との共催・今年度から)を行っております。さらに、観劇層支援プロジェクトとして・託児サービス「マザーズ」の実施・中高生1,000円以下設定にも取り組んでおります。
2016年2月1日、王子小劇場 芸術監督 北川大輔さんが発信した「2016年王子小劇場支援会員募集」のブログエントリーを読みました。「劇場は、潰れます。」という強烈なキャッチコピーから北川大輔さんの危機感と覚悟を強く感じました。
http://en-geki.blogspot.jp/2016/02/2016.html
今、王子小劇場には演劇があり、人が集い、エネルギーがあります。あの時「この場所に劇場を創るべきだと思う」と言い出して良かったと思っています。そして、これからも、王子小劇場が続けて行きたいと思っています。そのために、王子小劇場をこれからも継続して行くために、私にできることをしようと決意いたしました。
決意をするとすぐ、2016年2月21日にネーミングライツによって王子小劇場をご支援いただくスポンサー企業である株式会社こうゆう(花まるグループ)代表の高濱正伸さんとのご縁を頂きました。このご縁は北川大輔さんが劇場をなんとかしたいという強い想いによって引き寄せられたのだと思います。これまでの劇場の歩みとこれからのビジョンをお伝えしたところ、ご支援をして頂けることになりました。誠にありがとうございます。
北川さんから、王子小劇場支援会員、劇場事業支援会員へのお申し込みを多数頂いたという報告を受けました。王子小劇場を愛してくださる皆様に感謝をしております。本当にありがとうございます。これまで、王子小劇場で公演をして頂いた劇団の皆様、王子小劇場で観劇をして頂いた皆様、これまで王子小劇場を支えてくださった皆様、本当にありがとうございます。2015年4月には玉山悟さんから北川大輔さんに芸術監督が引き継がれました。劇場を支えるスタッフの皆さんは王子小劇場卒業後に、それぞれのフィールドで活躍をされています。王子小劇場を創り、育ててくれたスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。
これまで王子小劇場の経営会議でも「劇場を継続して運営することができるようしたい、そのために財務基盤を整えたい」ということを議論をしてきましたが、なかなか具体的な打開策を打ち出すことが出来ていませんでした。王子小劇場支援会員、劇場事業支援会員、王子小劇場ネーミングライツによって、王子小劇場を継続していくためのアクションを踏み出すことができました。皆様のご支援を追い風にして、より良い王子小劇場を目指して前進して参ります。今後とも引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
■新愛称:「花まる学習会王子小劇場」
■契約期間: 2016 年 6 月 1 日から 2019 年 5 月 31 日まで 3 年間
■主な名称表示場所:
・劇場入り口看板 ・劇場への誘導サイン(道路標識等など) ・ホームページ
■記者発表会のご案内
つきましては、王子小劇場の命名権契約について記者発表をいたしたく、
お集まりくださいますよう下記にご案内申し上げます。
と き :2016 年 4 月 22 日(金) 13:00〜 記者発表
ところ :花まる学習会お茶の水花まるラウンジ
東京都千代田区神田駿河台 4-4-5 駿河台スピックビル 5 階
出席者 : 王子小劇場 芸術監督 北川大輔
王子小劇場 企画発起人 佐藤孝治
DULL-COLORED POP主宰 谷賢一(最後の「王子小劇場」公演)
柿喰う客代表 中屋敷法仁(最初の「花まる学習会王子小劇場」公演)
株式会社こうゆう(花まるグループ) 代表取締役 高濱正伸
株式会社こうゆう 秘書室 井上智枝美
株式会社こうゆう 営業本部 渡辺 栄治
記者発表会へご参加はこちらから
https://docs.google.com/forms/d/1e7WYzGUsO5ozEUwzAdEXPSXxzhFNNk-34O3KUs51wNg/viewform
王子小劇場プレスリリース
http://www.en-geki.com/160422-press_ojifringetheatre.pdf
(参考)株式会社こうゆうプレスリリース
http://www.hanamarugroup.jp/koushin/wp-content/uploads/2016/04/160422-press_ojifringetheatre.pdf
■お問い合わせ
王子小劇場 北川
03-3911-8259
info-ohsho@proof.ocn.ne.jp
0 件のコメント:
コメントを投稿