2007年4月24日

明かりづくり

劇場スタッフ・松本です。

本日4/24、時間堂仕込み日。
順調に仕込みも進んで、16時現在、照明も「明かりづくり」の段階です。
「明かりづくり」とは、吊り込んだ照明(一台一台を灯体と呼びます。王子で演劇だと、二十灯以上は吊ってることが多いです。)のうち、場面ごとにどの灯体をどのくらいの明るさで点灯するのか決めていく作業です。
各灯体の光をブレンドしてバランスを調整、各シーンの明かりをつくっていきます。

舞台美術のデザインは、イメージスケッチや模型、平面図などで、事前に仕上がりのイメージを見せる方法が色々ありますが、照明デザインの場合そうはいきません。
照明仕込み図を見ても、どんな明かりになるのかは(少しは予想出来たり、デザイナーの意図が読めたりはしますが)なかなかわかるものではありません。

「明かりづくり」の時間になって初めて、照明デザインが演出家や他のスタッフにはっきり見えるものになります。
照明デザイナー自身にとっても、はじめて自分のデザインを実体として確認することの出来る時間です。
実際の装置や出演者、空間に光を当ててみることで、初めてわかることが出てきたりもすることもあります。

今回、時間堂「ピンポン、のような」は、ほとんど宣伝されてはいないのですが、ちょっと驚くべきことに、
「W Lighting Design 」と称した企画で、照明デザイナー(プランナー)が三人もいます。

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安齋里美 4/26(木) 
工藤雅弘(佐藤佐吉賞2005最優秀照明賞受賞) 4/27(金)〜29(日)
松本永(佐藤佐吉賞2006最優秀照明賞受賞) 4/30(月祝)
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日によって照明デザインが変わるのです。
多分、ちょっと色が違うとかいうレベルでなく、大胆に。
30日マチネでは、三人そろったポストパフォーマンストークもあるので、舞台照明に興味があったり、ちょっと深く演劇を楽しみたい方は、観比べてトークに臨むとかなかなか面白いのではないでしょうか。
共通する部分が多く、違いが引き立つだけに「照明デザイン(プラン)」とはなんなのかがよくわかる企画だと思います。
演出家や劇団主宰、制作の方なるにとっては、照明家の重要さを強く感じる体験になるでしょう。

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