2013年7月5日

王子小劇場の新体制と芸術監督交代のお知らせ

王子小劇場は2014年3月から以下の新体制での運営を行います。
より一層のご声援をお願いします。

新料金体系のご案内
1 料金を改正します。7日間 47万円(+消費税)
2 若手支援のための新制度と新料金を設定します。 25歳以下料金 7日間39万円 
劇場利用にあたっての審査なし

芸術監督交替のお知らせ
2014年3月をもって玉山悟が芸術監督を退任します。
2014年4月からの後任の芸術監督には北川大輔(カムヰヤッセン主宰)が就任します。

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退任のご挨拶

王子小劇場代表/芸術監督の玉山です。
2014年3月をもって王子小劇場の芸術監督を退任します。
新しい芸術監督には北川君がなります。
劇場のプログラムは半年から1年先まで決まっているので
北川色が発揮されるのはしばらく先になるでしょうが、
ぜひご期待ください。

2014年4月から王子小劇場は40歳定年制を導入します。
「芸術監督は在任中に40歳の誕生日をむかえられない」
というルールが新たにできたのでそれに合わせての退任になります。
このルールを導入するのは単純に経営の問題です。
王子小劇場は例年赤字で運営しています。
新しい人を雇うためには今いる人がいなくなる必要があります。
新しい人の給料を上げるためには今いる人の給料を下げる必要があります。

これによって、芸術監督、職員が流動化し、王子小劇場が
活性化することも合わせて企図しています。

王子小劇場は40歳定年制で何年かに1度、職員に空きが出ます。
新芸術監督になる北川君も、何年かのうちに劇団が忙しくなるなり、
別の仕事に転進するなりで芸術監督職を去っていくだろうとみこんでいます。
次期の芸術監督は公募するか職員の中からの昇格になるかはまだ未定ですが、
劇場で働きたいひと、次期の芸術監督になりたいひとは
ぜひ劇場に顔を出してアピールしてください。

私個人は2014年3月で芸術監督を退任しますが、
引き続き劇場代表職にとどまります。
プログラム編成部員も兼ねているいるので
変わらず芝居はたくさん観ます。
劇場代表は人事権と予算執行権を持っているので、
人事権、予算執行権を人質にとって院政をしくことが
制度上は可能なんですが、なるべくそういうことは
しないようにしようと思っています。

2014年4月以降の私の給料は大幅に下がるので、
いい仕事があればぜひ紹介してください。

王子小劇場 芸術監督 玉山悟

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就任のご挨拶

王子小劇場プロジェクト・ディレクターの北川です。
先の玉山さんのご挨拶にありましたように、2014年4月から、
王子小劇場の芸術監督に就任することになりました。

まず、若い次の世代の後進たちのために道を譲るべく、
思い切った制度刷新に力を貸してくれた劇場の先輩職員に、
この場を借りてお礼申し上げます。

ちょっとだけ、僕の話をします。
僕は大学入学後に演劇を始めた口なのですが、
初めて学外の劇場で芝居を見たのが王子小劇場でした。
自分の劇団を旗揚げて、初めて公演をやらないかと誘ってもらったのも、
王子小劇場でした。
僕のこれまでの演劇の道筋の節目節目に、王子小劇場がありました。
そのころ旗揚げした劇団の主宰者たちも、
皆一様に王子小劇場でやることを目標の一つにしていたように思います。

王子小劇場は今後も、これからの東京の、ひいては日本の
舞台芸術を担う新しい才能が出てくる劇場であり続けたいと思っています。
来年以降、若いカンパニーを積極的に応援する企画を始めます。
どうか創作者の皆さんは、是非ともこの機会を利用してもらいたいと思いますし、
同時にこれまで王子小劇場を応援してくださっている皆さまにも、
この新たな取り組みを長い目で見守って頂ければ幸いです。

玉山さんの挨拶の中にもありますように、
玉山さんもプログラムの編成委員を続けますので、
すぐにラディカルにプログラムが変わる、ということはないかもしれませんが、
徐々に新しいラインナップが顔を出し始めると思います。
どうぞご期待ください。

まだまだ若輩ではありますが、皆さまどうぞご指導ご鞭撻いただき、
引き続き王子小劇場へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

王子小劇場 新芸術監督 北川大輔

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