2014年6月25日

Meets TOKIO

Meets TOKIO = 新しい形の、地域劇団の応援企画です。

2014年ラインナップ
8/1〜3 ブルーエゴナク「交互に光る動物」(from 北九州)
8/9〜11 演劇組織KIMYO「ダル」(from 名古屋)
8/15〜18 劇団しようよ「パフ」(from 京都)

Meets TOKIOとは。
地域劇団が東京で継続して活動できるために劇場が応援する企画。
広報や東京での戦略など、将来を見据えて他地域の劇団と劇場がタッグを組みます。

始まりにあたって

自身の劇団が、去年二回、ツアー公演をやりました。
行く先行く先で、本当に身に余るほどのお世話をしていただきました。
そして、自分が東京に帰ってきた時、翻って自分が劇場をやっている身として、他の地域の劇団さんにどんなことを提供できるのかについて、だいぶ考えました。
現状、「東京のカンパニーが地域に行く」ということと、「他の地域のカンパニーが東京に行く」ということは、やはりちょっと意味合いが違う気がしています。(何が、といわれるとちょっと難しいのですが。)
この「意味合いの違い」がある現状をどうこうするための企画ではありません。
ただ、昨今の地域での演劇の盛り上がり方を前に、東京の劇場である我々に何ができるかについて、考えました。
我々の劇場はほぼ完全民間資本ですから、積極的に呼びたいと考えても制作補助金的なものを出すことが(今は)できません。たまたま運良く何かができたとしても、次の機会にも提供しうるわけではありません。ただ一回の思い出作りの公演をやってもらっても仕方が無い。東京にももっとリーズナブルな空間はたくさんあるわけで。
そんな色々を考えるうちに、やはりこの企画の主語は、「東京へやってくる劇団さん自身」でなくてはならないという結論に至りました。
地味ではあるかもしれませんが、劇団がしかるべき体力をつけ、知名度を上げ、お客さんを開拓し、そして安定した興行を行えるようになること。劇場は、そのお力添えしか出来ません。出来ない代わりに、寄り添います。
なるべく長く、お付き合いできればと思っています。これを繰り返していく中で、各々の劇団が、チャンスの神様の前髪に触れることがあれば、と思っています。そしてきっと、そうなると思っています。確信しているというと…言い過ぎか。
で、東京のお客様には、この「Meets TOKIO」のロゴを見た暁には、「王子が探してきたんだな」くらいに思ってもらえれば幸いです。紛れもなく、今からやってくるであろう才能を集めていることはお約束します。
劇場が何が出来るか、を考えたときに、我々は最も地味な最も近道を選択しました。
この企画が浸透する頃には、先に書いた「意味合いの違い」がナンセンスになっていることを期待しています。
東京も、日本の一地域に過ぎません。
そんな思いを込めての「ミーツ・トキオ」です。
どうぞ、地域の劇団さま、そして東京のお客さま。素敵な出会いがありますように。

王子小劇場 芸術監督   北川大輔

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