2011年12月10日

劇作家協会新人戯曲賞の行方

先日12/6、王子小劇場で上演(の初演版)された「サブウェイ」がOMS戯曲賞を受賞
http://en-geki.blogspot.com/2011/12/oms.html
したところですが、

明日12/11、公開審査がある「日本劇作家協会新人戯曲賞」にも、
王子小劇場での上演作が候補に残っています。

第17回新人戯曲賞 最終候補作品発表
http://www.jpwa.org/main/content/view/131/

・「ロクな死にかた」 広田淳一 (ひょっとこ乱舞
・「ねぼすけさん」佐々木充郭(バジリコFバジオ
・「元禄夜討心中」三谷るみ
・「娘帰る」咲恵水 
・「スメル」登米裕一(キリンバズウカ
・「花と魚」柳井祥緒(十七戦地


キリンバズウカ http://kirinba.seesaa.net/「スメル」
は2009年7月4日〜7月12日に王子小劇場で上演されました。

また、「花と魚」で候補に残っている、柳井祥緒さんの団体、
十七戦地 http://17cm.info/ は
来年2012年2月23日〜27日「百年の雪」が王子小劇場で公演予定です。

劇場としては、どちらを応援したものか、非常に目が離せないことになっています。
過去に上演した作品か、この先公演予定がある方か。
(これは、先日のOMS戯曲賞でも同様でしたが)

候補に残っているところでは、広田淳一 さんのひょっとこ乱舞、佐々木充郭さんのバジリコFバジオ、も過去に上演したことがある団体で、やはり気になります。
と、いうことで、明日は劇場スタッフも公開審査会の会場に駆けつけようと思っています。

「第17回劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会」の詳細は以下
・2011年12月11日(日)18:30〜(21:00 終了予定)
・会場 座・高円寺
・ 入場料 1,000円
・審査員(予定)川村毅・坂手洋二・佃典彦・土田英生・マキノノゾミ・横内謙介・渡辺えり

名だたる劇作家の方々による、審査過程や選評を見るのも、得るところが多いと思います。
お時間ある方はぜひいかがでしょう?


ちなみに、昨年、2009年度第15回劇作家協会新人戯曲賞
http://www.jpwa.org/main/content/view/78/37/
受賞作は、今年OMS戯曲賞を受賞した「サブウェイ」とともに、
この夏、真夏の極東フェスティバル http://www.manatsu-kyokuto.net/ 
で上演された横山拓也さんの「エダニク」でした。

すでに、作家協会新人戯曲賞作品とOMS戯曲賞作品が、年間上演作品にあるということで、今年の王子小劇場年間賞である「佐藤佐吉賞」の選考はいつにも増して激しく、レベルが高くなることが予想されます。こちらの結果にもご注目ください。

2011年佐藤佐吉賞のノミネート発表は、年内の最終公演、ブルーノプロデュース「ワールド・イズ・ネバーランド」の初日12/23〜12/31あたりを予定しています。
(2010年は、12/31の公演終了後に配布・掲示、年越しイベント中の発表でした)
最優秀賞の発表・受賞式は、例年どおり、劇場新年会(日時おって発表)で行います。


ところで、その佐藤佐吉賞。「スメル」が上演された2009年の結果は、このとおり。
2009年佐藤佐吉賞 http://www.en-geki.com/sakichishou09.html
「スメル」は、
最優秀主演女優賞 ・黒岩三佳、最優秀宣伝美術賞・ 立花和政、優秀衣装賞・飯田裕幸、
の三部門ノミネート、二部門最優秀受賞を果たしています。

この年、脚本賞の最優秀賞は
・三浦直之「家族のこと、その他たくさんのこと」(ロロ
優秀賞(ノミネート)は
・成島秀和「はちみつ」(こゆび侍
・楢原拓(chari-T)「プレイバックPart3」(チャリT企画
・冨士原直也「炭酸の空」(津田記念日プロデュース
・登米裕一(キリンバズウカ)「リビング」(カスガイ

登米さんは「スメル」ではなく脚本提供の「リビング」のほうでノミネート。
同じ人で、二作ノミネートはない(他、俳優・スタッフも)ことにしているので、同じ人の作品の中でどちらかを選ばねばならないのは、ときに難しく、つらかったりするものですね。
しかし、色々な賞があって、色々な作品が受賞したりしなかったりする。
出来るだけ、多様になっていくのがよいのかもしれませんね。

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