こんにちは、王子小劇場の大石です。
感染症との付き合い方もだんだんわかってきた昨今ではありますが、
それでも本番直前に何かが起きれば、やっぱり公演は中止せざるをえない。
今年に入ってからも、何度も公演中止のお知らせを聞いています。
せっかく稽古をして、ご予約のお客さまがいるのに、
作品が日の目を見ないなんて、こんなに残念なことはありません。
ところで王子小劇場は、力及ばず今年の春がらがらに予約が空いています。
そこで!
残念ながら公演中止を経験したみなさま向けに、
王子小劇場を
104,810円(いいおしばいおうえん)/週(税別)
で貸し出します!!!※1週間より少ない日程も相談に乗ります
こんな値段に下げてしまうのは、正直やってはいけない領域なので、
間違いなくこれが最初で最後です。
なぜやってはいけないかを、念の為説明しておきます。
王子小劇場としても、ただ劇場が空いてしまうのであれば絶対に何かを上演してもらったほうが良いに決まっています。
しかし、割引がなければ借りてもらえない劇場になってはいけないのです。そもそも劇場は儲かりませんし、すこし補修工事をしただけでたくさんのお金が飛んでいきます。
だから、存在するために、たくさんの団体に定価で借りてもらう必要があります。
劇場をやっている側としての理想は。理想はですよ。(例えば)スタートダッシュ割引を使ってくれた劇団が、定価で使っても問題ないくらいまで実力と集客をつけ数回公演し、王子をあとにする。それが理想(のひとつ)です。王子小劇場はキャリアの「最初」や「途中」を応援する劇場です。
そんなこと言ってられる場合じゃない、と思っています。
今やらなければ、二度と上演されない作品、上演しない団体があるかもしれません。
順調にキャリアを重ねて来た劇団の公演にも、今まさに思い立った人の旗揚げ公演にも、
突然の中止は理不尽にやってきます。
誰のせいでもないとしても、一度やるぞと思ってはじめたことに、「やれなかった」という結果が残れば、それは重くのしかかります。
そして気持ちの問題とお金の問題の悪循環が、「やり直し」を困難にさせます。
それを自分だけでなんとかすることは、とても大変です。
だから、劇場が応援します。
王子小劇場でやったことがないとか、実績が足りないとか、そんなことは関係ないのです。
公演の「一部日程中止」も含みます。前述の通り、1週間より少ない利用もご相談に乗れます。
急な事でスタッフが見つからないとか、俳優が足りないとか、
心配事も含めて是非一度ご相談ください!なんとかできるかもしれません!個人的に家具とか貸せます!
少しでも「やってみようか」の気持ちがあるなら、是非ご相談ください。
幻となってしまった公演を、私たちはこの目で見たいと思っています。
少なくとも、それを求めている人がここにいます。この投稿を拡散してくれたひとも、きっとそう思っています。
予算的に、スケジュール的に、諦めかけていたみなさん、
ぜひ作品を復活させませんか?
王子小劇場芸術監督 大石晟雄
【王子リベンジキャンペーン】
104,810円/週(税別・別途電気代等)
劇場利用対象期間:2023年3月20日〜4月30日
※4月10日〜30日は利用がほぼ確定しました。3月20日〜4月9日に関しては引き続き募集しております。(1/29 19:20)
条件:2020年3月から現在までの間に中止となってしまった演目の公演利用に限ります。
※一部日程の中止も含みます。キャスト・スタッフの変更は問題ありません。
※同じタイトルにならない、大きく内容が変わってしまう場合はご相談ください。
※1週間に満たない利用に関してはご相談ください。
応募方法:info-ohsho@proof.ocn.ne.jp まで、下記事項を記載の上、ご連絡ください。
①劇団名、担当者名 ②電話番号と電話可能時間 ③利用希望期間 ④団体の情報がわかるSNS、HP等 ⑤中止した上演の詳細がわかるHPや、こりっち等のURL、企画書、チラシ等を添付してください。(googleドライブ等のURLでも構いません。共有設定をONにしてください)
その後、折り返しのお電話を差し上げ、契約にうつります。契約を持って利用確定となります。
【備考】
・基本的には先着順でご契約に移らせていただきますが、
応募団体別で日程の調整を行う可能性があるため、必ずしもその通りになるとは限りません。
(たとえば、3日ずつ利用したい団体が2団体、一週間利用したい団体が1団体あった場合、
二週間のなかで全団体が上演できるようにご相談するようなことが起きるかもしれません)